ある数値を,一定の範囲の数値に置き換えることをいいます.端数処理とも呼びます.けた数が多いときに丸め処理が行われます.浮動小数点数演算の標準規格であるIEEE 754 では4 種類の丸めモードが定義されています.すなわち,1)最も近い偶数値に丸める,2)ゼロに近いほうに丸める,3)正の無限大に近いほうに丸める,4)負の無限大に近いほうに丸める,の4 種類です.2 進数の浮動小数点演算では,1)の「最も近い偶数値に丸める」が基本形です.これは,0 は切り捨てて,1 は切り上げるが,端数がちょうど1 であれば,結果が偶数になるように切り上げと切り捨てを選択する,という方法です.例えば0101.11 は0110 になりますが,0010.10 は0010 になります.また,同じ数値を2 回以上丸めることは禁止されています.これは,0101.11 をいったん0101.0 にしてから0101 にするのではなく,直接0110 にする,ということです.通常丸め処理は誤差が生じる処理ですが,「最も近い偶数値に丸める」方法が誤差が少ないとされています.