Cyclone
Cyclone シリーズは、価格重視の量産アプリケーション向けに開発されたAltera 社のFPGA で,ASIC に匹敵するコストで高性能と低消費電力を両立させたデバイスです.Cyclone シリーズは,プロセス世代の異なる3 ファミリが供給されています.すなわち,130nm プロセスで製造するCyclone,90nm のCyclone II,65nm のCyclone III です.それぞれの出荷時期と追加機能の概要を図 1 に示します.

図 1. Cyclone シリーズの変遷
Cyclone シリーズは,自動車,通信,家電,ビデオ処理,テスト・計測などの市場で幅広く利用されています(図 2).

図 2. Cyclone シリーズのアプリケーション
また,量産アプリケーションにおいて低コストの目標を確実に達成するための設計手法を採用しています.最新のCyclone III ファミリは,最大12 万個のLE(Logic Element)を内蔵,最大4 個のPLL によってクロックを管理,最大4M ビットのエンベデッド・メモリを内蔵,ビデオ/画像処理や無線通信システムに使用できる乗算器を内蔵,DDR2 メモリ・インターフェースや高速差動信号インターフェースを内蔵,といった特徴を持っています(表 1).
このFPGA は,台湾TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co.)の65nm ロー・パワー・プロセスで製造されています.また,低消費電力化のために,シリコンおよびソフトウェアによるさまざまな最適化を行っています.

表 1. Cyclone III ファミリの概要



